2014年11月14日金曜日

K2の福島・東北ツアー


          福島県いわきの防波堤にて

K2が始まって約八ヶ月。今までいろんなツアーを開催してきましたが、
企画を考える中で、K2で何らかの被災地応援ができないかとの思いがあり、
以前からわたしがよく走っていた福島と東北のツアーを、
外部の方のご協力を得ながら4回開催しました。

・5/3〜5:福島応援ツアー
・8/13〜16:東北を走ろう ! ツアー
・10/25:福島県川内村「民泊」
・10/26:地元ライダーと巡る「いわき満喫バイク旅」

震災・津波・原発事故から3年を経た東北そして福島の地を、
参加したみなさんがバイクで走り、自分の目で見て、
それを自然体で受け止め、何かを感じてくださればいいな。
素晴らしい走り道を、素朴で心癒される風景を、
ツーリングで楽しんでほしいな。
そしてそれが、わずかながらでも応援になれば。

けれどツーリングは楽しむためのものなので、
被災地を訪れることは、
人によっては、重く感じる方がいらっしゃるかもしれない・・。
捉え方は人それぞれで、とてもデリケートな事なのかもしれないです。

でも応援という言葉の意味を持たせなくても、
バイクで訪れること自体に、意味があるのではと思います。

さてこのURLにあるのは、福島県に住む清水大輔さんの動画作品です。
実際そこに存在するのに、人間の目では捉えられない風景を
HDRタイムラプスという技術を使い制作したそうです。
ちょっと長いですが、ぜひスクリーンを大きくしてご覧になってください。

10月にいわきライダーさんにご案内いただいた、
津波被害が大きかった豊間地区の防波堤や塩屋崎灯台など、
訪れた場所がたくさん納められていました。

見ていたら、また福島に走りに行きたくなりました。
また来年も笑顔で必ず伺います !

by kingyo

2014年11月11日火曜日

誰かと一緒の、バイク旅は楽しい



この写真は先日10月のいわきツアーの時の、娘とのタンデムです。
娘といっても身長はわたしより大きい、もう大人です。

娘とのタンデムは彼女が小学生の頃から。
遠出では紀伊半島や北海道にも行きました。
今でも年に一度ぐらい母娘二人で、一泊で温泉などに出かけます。
道中はトコトコ田舎道を走ったり、おいしい物を食べたりの
のんびりツーリングです。

だいぶ以前の晩秋タンデムツーリングでこんなことがありました。
秋の日はつるべ落とし。
信州のちひろ美術館に寄ってふたりで楽しんでいたら、
思いのほか時間が押して、宿に向かう山の中で
とっぷり日が暮れてしまいました。
げげっ、やばい !

そこは街灯も無い三桁県道で、地図が見えないのです。
全然民家がない山の中で、通る車は一台もない。
真っ暗な中に女二人が乗るバイク一台のみ。
時々停まってバイクのヘッドライトで地図を確認しながら進むのだけど、
停まってばかりなので時間がかかり、なかなか前に進まないのです。
携帯電話も通じない、こんなところで迷うわけにはいかない。
だんだん心細くなり心臓もドキドキしてきました。

ちょ〜スローペースで走っていると、ギョッ ! 光る物が ! 
キツネの眼でした。何頭もの鹿にも遭遇。

「怖くない ? 寒くない ? 」と娘に聞くと、
「おかあさんと一緒だから、怖くないよ」
そう言って後ろで鼻歌なんぞを歌ってる。
でもわたしの腰をつかむ手に、いくぶん力が入っているような・・。
そっか、娘のために焦らず、よりいっそう丁寧な操作をこころがけ、
宿に無事に着くよう落ち着こう !

やっと電波がつながる国道に出てから、宿にお詫び電話をしました。
バイクで行くことを伝えてあったので、
到着が遅いわたしたちを宿の人も心配していて
申し訳ないことをしました。

それ以降はもちろん、そんなことにならないように気をつけています。
暗くなるのが早い秋を甘くみちゃいかんです。反省。

けれどあの時、わたしは娘から勇気と元気をもらったのでした。
娘に助けられてわたしもバイクを楽しめていることに、
今更ながら気付いたのでした。
K2ツアーでも毎回、みなさんの笑顔に助けられています。

バイクの一人旅はもちろん楽しいのだけど、
仲間で走るのは楽しい♪
そしてタンデムも楽しい♪

苦楽を共にする誰かと一緒のバイク旅は、なかなか良いものです。

by kingyo